カテゴリー「Linux」の記事

NETGEAR FA511はAmazonの100MbpsLANカードコーナーで一番売れているらしい。

以前紹介したNETGEAR FA511だが、AmazonのPCカードのランキング100Mbps(ファーストイーサネット)では一番売れているLANカードであるらしい。ランキングを見たところ一番安いのがこのカードなので、当然といえば当然だが。まあ値段もさることながら、色々なOSで使えるというのが一番大きいのではないか。実際、当方のブログ経由でもコンスタントに売れている商品なので、それなりに需要はあるのだろう。

FA511JP 10/100 CardBus NICカード
ネットギア (2003/12/12)
売り上げランキング: 536
おすすめ度の平均: 4.75
5 Linuxでも安定してます
5 Windows 98 マシンでも快適に動作しています。
4 何でこんなに安いの?


そんなNETGEAR FA511関連のブログ記事などを検索してまとめてみた。やはり旧環境を再利用するといった用途で使われる事が多いようだ。LinuxやFreeBSDなどで利用している人もいるようだ。


ところでDOSで利用している人が意外と見当たらないのはDOS利用者が少ないからだろうか。ノートPCにOSをネットワークインストール!のようなことをやる場合には必須なのでそれなりに需要はあるはずなのだが。ネットワークでOSインストールを行うのは難易度が高いのは確かなので、「会社で予算の都合に迫られて」ということでもない限りは選択しないということなのだろう。というわけでDOSでネットワーク接続&ネットワークでOSインストール関連の記事をメモ。

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オープンソースを理解する為に。

長野智子blogの記事で、朝まで生テレビの議論で出てきたオープンソースの話についての記述。

昨日の議論でうーん、と思ったのは、オープンソースについて語られたくだり。オープンソースとは「ものすごく簡単に言えば、ソースコードが公開されているソフトウエア」と、出演者のみなさんが説明してくれました。

ほんとに簡単な説明だ(爆)。ほとんど上っ面の一部分だけ、というべきか。

まじめな話、オープンソースに関しての理解を深めようと思ったら伽藍とバザール(The Cathedral and the Bazaar: Japanese)を読破するのは必須ではないかと思う。伽藍とバザールは書籍にもなっているので、Webで読むのはつらいという方には書籍版をお薦めしたい。


伽藍とバザール―オープンソース・ソフトLinuxマニフェスト
エリック・スティーブン レイモンド Eric Steven Raymond 山形 浩生
光芒社 (1999/09)
売り上げランキング: 23,257
在庫切れ
おすすめ度の平均: 4.75
5 オープンソースの構造・社会・経済
5 オープンソースについて知りたければ真っ先に読むべき
4 初心者にはわかりやすいです。


が、伽藍とバザールは現在在庫切れのようなので、図書館などで借りれない場合にはWeb版を読破するか他の書籍を当たってみるのがいいだろう。

というわけで、オープンソース関連の書籍をいくつかピックアップしてみる。


オープンソースを理解する
秋本 芳伸 岡田 泰子
ディーアート (2004/01)
売り上げランキング: 77,959
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 5
5 いまひとつ曖昧なオープンソースを理解するためには最適


オープンソースワールド
川崎 和哉
翔泳社 (1999/12)
売り上げランキング: 69,519
通常2~3日以内に発送
おすすめ度の平均: 4.67
4 読みやすい文体、包括的な視点
5 オープンソースな世界の力学をわかりやすく分析
5 バイブルです


オープンソースソフトウェア―彼らはいかにしてビジネススタンダードになったのか
クリス ディボナ マーク ストーン サム オックマン Chris DiBona Mark Stone Sam Ockman 倉骨 彰
オライリー・ジャパン (1999/07)
売り上げランキング: 136,553
通常4~6週間以内に発送
おすすめ度の平均: 4
4 フリーソフトウェア/オープンソースの主役級そろい踏み
4 フリーソフトウェア/オープンソースの主役級揃い踏み


リナックスの革命 ― ハッカー倫理とネット社会の精神
ペッカ ヒマネン リーナス トーバルズ マニュエル カステル 安原 和見 山形 浩生
河出書房新社 (2001/05/26)
売り上げランキング: 139,788
通常2~3日以内に発送
おすすめ度の平均: 3
4 ハッカー倫理とプロテスタント倫理
2 何故、このタイトル?


それがぼくには楽しかったから
リーナス トーバルズ デビッド ダイヤモンド 風見 潤
小学館プロダクション (2001/05/10)
売り上げランキング: 64,375
通常4~6週間以内に発送
おすすめ度の平均: 3.88
5 Linusだったからこそ僕はLinuxを使っている。
5 ~楽しさを行動の基準に置くことは、これからの人類がとるべき指
5 リーナス君のおだやかな人柄がわかる良書


フリーソフトウェアと自由な社会 ―Richard M. Stallmanエッセイ集
リチャード・M・ストールマン Richard M. Stallman 長尾 高弘
アスキー (2003/05/06)
売り上げランキング: 120,538
通常3日間以内に発送
おすすめ度の平均: 4.75
5 経済面とは直結しなくても色あせることのない意義を知るには最適
5 無料というFREEから自由というFREEへの誘い
5 フリーソフトウェアと自由な社会


なお、ヤクルトスワローズの古田選手いわく、長野氏は

実は僕、本気でねーさんの半端じゃない現場主義を凄いなぁと感心してるんです。

(中略)

「やっぱり、行かなきゃわからないことって多いのよね。そういうことをわかった上でホントのことを伝えたいんだよね」

という人だそうなので、ここはぜひオープンソースについても突っ込んだ取材をしてもらいたいところである。

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iPodでPCを救うのが当たり前になる?

ちょっと古い記事だが、バックアップ関連の話題なので記述しておく。

ITmediaニュース:死のブルースクリーンからPCを救うiPodソフト より。

 ノートPCがクラッシュした場合、データを復旧するには何を使うのがベストだろうか。あるIBMのエンジニアが使っているのはiPodだ。

 IBMのUSA PartnerWorldカンファレンスで、スティーブ・ウェルチ氏はiPod上のソフトを使ってクラッシュしたThinkPadを復旧した。ソフトの名前は「One-touch Rescue & Recovery On Linux」。まだ発表されていないIBM製品だ。

 ウェルチ氏は、このiPodベースのソフトを使えば、1時間程度でハードディスクを再構築して、電子メールやLotus Notesなどのデータにすぐにアクセスできると語った。「これは私にとって朗報だ」

(元記事:PC World | iPod defeats Blue Screen of Death

要は外付けハードディスクから起動するバックアップソフトの話なのだが、そこにiPodとLinuxという組み合わせを持ち込んだところがポイント。

記事の内容に関して、「[N] ブルースクリーンからPCを救うiPodソフト」で以下のような言及がある。

「ハードディスクが完全にクラッシュした場合には機能しない」そうですが、復旧できる可能性があるという点でなかなか興味深いソフトと言えるのではないでしょうか。iPodを使うというのがユニークです。

もしかすると外しているかもしれないが、記事中の「同ソフト」が指しているのは、今回のiPod上で動作するバックアップソフト(One-touch Rescue & Recovery On Linux)ではなく、ベースになっているXpoint Technologiesのソフト、つまりIBM Rescue and Recovery (R&R)の方ではないだろうか。一つ上の段落で記述されているのはR&Rの機能だし。


これだけだとちょっと不親切なので追加記述。

通常だとR&RのプログラムはPC内のハードディスクに収められているので、ハードディスクが完全にクラッシュするとR&Rは動作しない。ハードディスクが動作しなければその中にあるR&Rは読み出せないからだ。

物理的な故障の場合、ハードディスクを新しいものに交換してから復旧させる必要があるわけだが、交換したハードディスクにはR&Rは入っていないので当然そこからR&Rを起動する事は出来ない。

このような時の為に、バックアップソフトには緊急用のレスキューメディアを前もって作成しておく機能が備わっている。R&Rでも同様で、起動可能なレスキューメディアをCD-RやDVD-Rなどに作成しておく機能がある。モノによっては外付けのUSBハードディスク自体を起動可能なレスキューメディアにすることができる。記事中のiPodによるリカバリーもこの応用で外付けの起動ディスクにしたのだろう。


ただ、iPodは外付けのデバイスとして利用できる場合でも、メーカーからは「iPod がディスクモードでハードディスクとして使用できる場合でも、起動ディスクとして使用することはできません。」というように説明されている。

とはいっても、既にiPodにMacOSを入れて起動ディスクに仕立て上げた人はいるようだ。

篠田耕一のWebsite:iPodを起動ディスクにする
はい、須山歯研です!:iPodの起動ディスク化(12/2、12/5、12/6を参照)

上は上手くいった例だが、逆にトラブルになった人もいるようだ。

やっぱりOSXの起動ディスクにするのはやめておきましょう。
Future is mild:さよなら初代iPod

どうも第四世代以降のiPodではMacの起動ディスクとしては使えなくなっているらしい。
.sauce: iPodは僕の生活をどう変えてくれるのかの件について アーカイブ
※起動ディスクとして使えなくするなんて、iPodの可能性を狭めるだけでは?

が、いずれにしてもメーカーのサポート対象外の行為であることに変わりはない。これはiPodにインストールされるOSの種類に関わらず同じだろう。

One-touch Rescue & Recovery On Linuxが仮に無償で公開されるとしても、メーカー保証が無くなるのでは利用する事はためらわれるだろう。ここはやはりIBMとAppleが手をとりあって、公開の際には安心して使えるように正式サポートの対象として欲しいところだ。

ところで、One-touch Rescue & Recovery On Linuxは何故Linuxがベースなのだろうか?現在公開されているR&Rでは、起動ディスク上で動作するPre-OS環境(通常使用しているWindowsとは独立して動作させることが出来るOS)環境にWindowsPEが採用されている。WindowsPEベースでは復旧時の動作がいささか重いし、IBM Rescue & Recoveryのライセンス料以外にWindowsPEのライセンス料もかかる(ハズ)。もしかするとこのあたりもLinuxを採用する理由の一つなのかもしれない。

ライセンス料の問題がないLinuxベースなら商品の単価がさほど上がらないで済むので、iPod以外のハードディスクプレイヤーでも組み込みやすい。各メーカー間で上手く連携が取れれば、出荷時にバックアップソフトが組み込まれたハードディスクプレイヤーが登場してくるかもしれない。

音楽プレイヤーにPCのリカバリー・バックアップ機能がつけば、モバイル時にリカバリー環境を持ち歩く事が容易になる。普段使っている音楽プレイヤーが緊急時の復旧に使えるのは、バックアップが一般化していく事にも繋がるし、色々なメリットを生むように思う。


追記:iPodにLinuxをインストールする事はスラッシュドット ジャパン の記事などでも取り上げられたことがあるので知っている人も多いかと思う。いくつかの記事でもiPodLinuxとiPodOSとのデュアルブート環境を構築しているようだ。ただし、これはiPod自体でLinuxを動かすのであって、PC用の起動ディスクとしてLinuxを利用するのとは別。

関連記事:
スラッシュドット ジャパン | Linux起動可能なiPod・FireWireドライブ、発売
iPodLinux使用レポ:ペベリンスキーズBLOG
Nitram+Nunca - Log - iPod & iTunes 活用 | 究極の iPod Hack [ iPod-Linux Installer ]
関心空間:iPod-Linux

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Lindows LIMITED BOX

←cj→ライブドア使用感日記によると、LindowsOS 4.5 日本語版、Click-N-Run、LindowsCD Smile、さらに、USBメモリー(64MB)がセットパッケージになったLindows OS Limited BOXが発売されるらしい。

Amazon.co.jp: ソフトウェア: Lindows OS Limited BOX
Lindows OS Limited BOXをAmazon.co.jpで購入

初心者にとってはパッケージをばらばらに購入するよりもわかりやすいし、セットになっている分お得であればありがたいのではないだろうか。

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もしもPCが3秒で起動できるなら。

LindowsOS開発日誌の記事LinuxBIOSというものが紹介されていた。LinuxBIOSが適用されているPCの場合、3秒でLinuxの起動ができるというではないか。どうやら通常の起動時にいろいろチェックしているプロセスを省略しているらしい。

私はKNOPPIX(CDからブートするLinux)を時々使うが、HDDからのブートであっても、ブート時にずらずらと表示される文字列ははっきり言ってうっとうしい。もちろんあの文字列に意味があることは承知している。だが、初心者の人にとってはわけのわからない文字列でしかないし、それでなくても普段の利用で不必要な表示だと感じている人は多いだろう。ブートプロセスを短縮化できるということはこの不要な表示を見なくて済むようになるということでもある。いつもPCの長々とした起動画面にうんざりしている人にとって、うっとおしい文字列も表示されず短い時間で起動するようになるのは大きな魅力ではないだろうか。

デスクトップ以外でも需要はあるはずだ。3秒でPCが使えるようになったなら、ノートPCは開いたらすぐに作業を開始することができるようになる。PDAのように、電車に乗って一駅の間にちょっと情報を確認、といった用途にも使えるようになる。細切れ時間を利用した作業でもてきぱきと済ませられるようになるだろう。

現時点ではLinuxBIOSが適用できるマザーボードは限られている。だが、今後LinuxBIOSを採用するPCが増えれば状況は変わってくる。Linuxのセールスポイントを一つでも増やしたい各Linuxベンダーにとっては願ってもない機能だし、Linux自体にとっても重要なキーポイントになることは間違いない。

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Linuxを売る会社ならWindows上でもMozillaを使おう!

Turbolinuxいただき日記:最後まで読むと特典あり」のコメントより。

指摘はわかります・・・ でもURLボタンはLinuxからでは使えないんですよ・・・

あぁ、やっぱりLinuxは・・・と思われる指摘なのでした。
livedoorには改善依頼はしてますので・・・

Movable Typeでも同種の問題があるが、livedoor blogでも同じなのだろうか?いずれにせよ、「Linux売っているけど、実は社内ではWindowsを中心に使ってます」と暴露してしまっているのと同じ事なのでかなりまずい。さっさと対処してもらうことが必要だろう。

で、思ったのだけど、livedoor社内で使用するWindows PCには、Mozillaの搭載を義務付けてしまえばよいのでは?WindowsであってもMozillaの使用を義務付けてしまえば、上のような問題は起きなくなる(ハズ)。

社内にMozillaユーザーが増えればその中から複数のMozilla エバンジェリストが出てくるかもしれない。エバンジェリストが出てくれば世の中にMozillaを広めやすくなる。女性社員にはデスクトップアイコンがかわいいMozilla Firefoxがいいだろう。レッサーパンダの壁紙とセットにしてしまえば人気がもっと出るかもしれない。メーラーはもちろんMozilla Thunderbird。こちらもアイコンが綺麗。

Mozilla Firefoxならば拡張機能を使えばIEと連動させて表示を確認する機能なども追加できるので、それなりに業務でも連携が取れるはず。もっともMozilla Firefox自体まだプレビュー版ではあるのだが、実用でもかなり使えるようになってきている。

今までの記事でも何度か触れているように(記事1記事2)、MozillaはLinux以外にもWindowsやMacなど各プラットフォームで提供されており、ブラウザのインターフェースも各OS版でさほどの違いがない(細かい部分では差異がある)。Windows上でMozillaに慣れてもらえば、Linuxへ移行するときにブラウザの利用で戸惑うことは少なくなる。これはOSを移行させる前段階のステップとして利用することができる大きな利点である。Windows上でMozilla ユーザーを増やすということは、livedoorにとってもTuboにとっても「Linuxへの移行」というハードルを一つ下げることに他ならないのだから、Windows上でもブラウザの移行をどんどん推し進めるようにするべきだ。


P.S.「livedoor 社長日記の記事」で出てくる某代議士って一体誰なんだろう?Linuxの話をしているところを見るとLinux推進派になり得る人なのだろうか。

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追記:TurboLinux社の矢野さんから直々にコメントをいただいた。社内でwindowsを使っていたのは前職での話とのこと。大変失礼しましたm(_ _)m。でもlivedoor社の方はどうなんでしょうか?

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Linuxにおけるプリンティングシステムの課題とは?

Turbolinuxいただき日記:素晴らしいソフトを開発しました!より。

オープンプリンティングプロジェクト(プリントシステムの拡張機能を開発し、異なるプリンターのデバイスドライバーを意識せずに印刷ができる機能を開発する)なるものにTuboLinuxも参加しているそうなのだが、プリンタが簡単に使えるようになるというのは非常に重要だし良いことだと思う。願わくば「プリンタのセットアップがボタンを三回押すだけで完了する」といったレベルになってほしい。

さて、そこで問題になるのが、最近のインクジェットプリンタ市場の変化である。ここ二~三年の家庭用インクジェットプリンタの売上のうち、インクジェット複合機が占める割合が急激に増えた。HP PSC2150による複合機のシェア増大が始まったことで翌年から各社とも複合機に力を入れるようになった。中でもエプソンが出したPM-A850(歌手の松浦あやをCMに採用した機種)はインクジェットプリンタの市場を完全に変えてしまったといっていいほどの売上を上げている。

このように、市場での主流がプリンタ専用機から複合機に変わってきていることを考えると、単にプリンタ機能だけ使えるようにしてもユーザーからみれば対応機能が足りないとしか見えないことになる。つまり今後の市場を考えると複合機への対応が不可欠になっている。

また、各機能に同時対応することも重要だが、各機能のセットアップの簡略化もより重要となる。複合機の場合機能が多岐に及ぶ為、それぞれの機能をばらばらにセットアップするのでは作業が複雑になる。Windows用のインストーラーなどでも一度にセットアップが完了するようユーザーに行わせる作業は簡略化されるように工夫されているが、Linuxでも同様の手順で作業が完了する程度にならなければならない。複合機だからといって複雑な作業をユーザーに強いるようでは、使われないようになるのが必然だからだ。

それからこれはユーザーから見れば当然のことだが、Windows上で使える複合機の機能は「全て」使えるようにするぐらいでないと、一般ユーザーからはそっぽを向かれると思ったほうがよい。本家サイトの複合機のページでも表にしてあるが、複合機の機能には多様なものがあるので、各社の売りとなる機能が使えないようでは話にならない。両面印刷・CD-R印刷・フィルムスキャン・受信済みFAXデータのPCへの取り込みなどなど、地味でも売りになっている機能というのはいろいろとある。プリンタに付属するアプリケーションソフトの機能も同様だろう。

各社と協力してオープンな複合機プリンティングシステムにしていけば、ハードルを一つ乗り越えることになるのではないだろうか。

以上、一ユーザーの勝手な批評でした。

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不味そうに見えて実は美味い食べ物を食べさせる為の工夫とは?

Turbolinuxいただき日記:食べなければ、その味は永遠にわからないより。

ここしばらく話がTurbolinuxから離れてしまっているので、今日は弊社の近況など・・・。

ご存じの通り今月28日から、弊社の新しい一般市場向けのLinux OSである「10 F...」の出荷が始まる。
今は粛々と、その出荷に向けての準備作業が進んでいる。
反応はかなり良くて、我ながら楽しみである。

とは言いながらも、弊社が攻めねばならぬ砦の高さに目がくらみそうになることもある。
市場の99%を独占しているMS城は、当たり前であるが、とんでもない代物(城物と掛けているのはお気づきか?)であることは間違いない。

ようやくその砦に小さな梯子がかかり、数人ずつの規模で砦に囲われている人たちを「自由な世界」に解放している・・・今はそんな感じだ。

この梯子を10倍、いや100倍にしたいし、いつかは城門をこじ開けてやりたい。

・・・そのためにはどうすればいいのか・・・この難問に目がくらくらする。

少し前の記事でMozillaの普及について触れたが、Linuxにおいてもやはり公共機関や教育機関が普及の糸口になるのではないだろうか。国の脱Windowsの動きを考えれば、やはり「公共機関でLinuxが使える」という実績を作っていくことが重要になってくる。その意味でも公共機関にLinuxを導入しやすくなるような環境作りを行う必要があるだろうし、またそういった場所で必要なツールは何かを調べつづける必要があるだろう。

例えばツールの場合、Linux上で動く学校のLAN管理用ツールを作っている人がいるが、こういった学校向けのツールを提供することも必要になる。ツールそのものをTuboLinuxに装備することも必要だが、この手のツールはクローズドにせずオープンソースとして提供すべきだろう。そうしないとフィードバックが得られにくいのではないかと思う。

それから教育現場の人が参加しているMLなどを見るとよくわかるのだが、学校というのは意外と情報リテラシーの格差が広がっている職場である。必ずしもPCの扱いにたけた人が管理者でいつづけるとは限らないので、管理系のソフトであってもかなり扱いやすい製品にする必要がある。覚えることが増える環境ではなく覚えることを減らせる環境を提供できない限り、乗り換えコストのかかるLinux導入をすすめることは難しい。情報リテラシーの格差を埋める環境を提供することが肝要となろう。

※教育現場の人が参加しているMLとしてはスクールテックML情報教育メーリングリストなどがある。

いずれにせよ、一気に乗換えをすすめるのは不可能に近いのだから、導入しようとするユーザーが段階的に乗り換えられるような方策をいくつも考えていく必要があるのではないだろうか。Windows上でブラウザをMozillaに乗り換えてもらうのもその一つであるように思う。

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Linuxは「病人」には使えない!?

F's Garage:病気な時ほどうまいものを食べたいもので。より。

元気な人は、まずいものを食べてもハラが減ってるので大丈夫。 病気の人にまずいものを食わせると、活力が失われ余計弱ってしまう。

病人だから味がわからないだろうと言って、安価に食事を済ますのは実はまったく逆で、病人ほど本当においしいものを食べたほうが良い。

デスクトップ用途のLinuxの売り方で、Windowsの高機能が不要な用途や、Windowsを使いこなす必要がない人向けにということで、たとえば、自治体の事務処理などにLinuxを導入するという話が出ている。

比ゆは不適切かもしれないが他意はなくて、最初の話を、

 病人=PCに不慣れな人。 元気な人=PCが使いこなせる人

に置き換えると、この話がどれだけバカバカしい話かは、Linuxのデスクトップ用途でインストールしてみた人なら、どんなにLinuxを盲信していても、ある程度、賛同していただけのではないだろうか。

つまり

元気な人=PCが使いこなせる人=使えるエネルギーが多い
病人=PCに不慣れな人=使えるエネルギーが少ない

ってことですな。

で、まさしくこの事例を実際に検証した人がいるようで、「会社のクライアントOSがLinuxになったら(2ちゃんねる:OS板より)」に以下のような事例が紹介されていた。

ペンギン商事の脱マイクロソフト奮戦記

記事を見ても分かるが、F's Garageでも指摘されているようにOffice関係のコンバートなどでかなりの手間がかかることがわかる。外注に出さなければならない規模になってくると、社外秘データをどう守るかといった問題も出てくるわけで、そのあたりの手間が相当減らせないと難しいように思える。

ORCAプロジェクトで使われている日医標準レセプトソフトなどのように、ルーチンワークとしてある程度内容を固定することが可能な業務ならばそれなりに代替も可能だろうが、そうでない可変的な業務の場合には職場で相当の軋轢が起きるのではないだろうか。

追記:ペンギン商事の脱マイクロソフト奮戦記の方のWeblogからトラックバックをいただいた。お礼リンク

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Lindows CD SmileとUSBメモリブートKNOPPIXの先に見えるもの

livedoor 社長日記より。

Lindows CDでUSBメモリに設定情報を書き込めるLindows CD Smileが発表された。CD1枚とUSBメモリだけで自分の操作環境を持ち歩くことができるのはなかなか良いと思う。メールやInternet程度ならこういったLiveCDな1CD-Linuxでも十分使える。

LindowsCD 日本語版
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Lindows CD Smile
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通常2~3日以内に発送


似たような1CD-Linuxとしては独立行政法人産業技術総合研究所が日本語化しているKNOPPIXなどがあるが、TurboLinuxとの協業が決定したlivedoor社の方が日本語周りのノウハウを上手く活用できる立場にあるように感じられる。

ところでKNOPPIX-MLに情報が流れていたが、USBメモリからブートするKNOPPIXができたらしい。CDドライブのない1スピンドル型のノートPCでもKNOPPIXが使えるわけで、携帯性やブート速度の面ではLiveCD版よりも有利になる。Lindowsにしてもlivedoor社がUSBメモリブート版をパッケージング化すれば、それなりに売れる商品になるのではないかと思う。ただ、現状ではUSBメモリに全てのパッケージを詰め込むのは機能を限る必要があるし、USBメモリも512MB程度は必要になるだろうから、イメージファイルをダウンロード販売するなり、格安の大容量USBメモリとパッケージ販売するなどの工夫が必要になるかもしれない。

最近ではUSBメモリとして使える携帯電話なども出てきているので、携帯電話からLindowsが立ち上がるパッケージを携帯キャリアと提携して販売するなんてのも面白いように思う。もしかすると、そのうち携帯電話とゼロスピンドルPCがパッケージ販売される時代がやって来るのかもしれない。


参考:USBメモリ起動型KNOPPIX(スラッシュドットジャパン)
参考:512MBのUSBメモリ

BUFFALO RUF-C512M/U2 USB対応 フラッシュメモリClip Drive
バッファロー (2003/06/30)
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バッファロー (2003/04/30)
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在庫切れ

※LiveCD(1CD-Linux)およびKNOPPIXについてはData Backup memo本家サイトに多少情報を書き込んであるので、そちらを参考にしてほしい。

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(2004.04.21追記)LindowsOS開発日誌というのがあるらしい。

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