カテゴリー「コラム」の記事

こころはまどわしきものなり

Amigomr の徒然日記 : 功績が何であれダメなものはダメであるということを読んでいて、ふとフレーズが浮かんだので自戒も込めて書いておく。

めいよもほしいがかねもほしい
かねもほしいがこころもほしい
こころをつかむめいよがほしい
こころがほしきはこころなり
こころはほっせどあたえられず
ほっしたこころはかねにあらず
ほっしたかねはめいよにあらず
ほっしためいよはこころにあらず
だれがほっするそのこころ
こころがほっするそのこころ
ほっするおのれをほっさぬこころ
さてもこころはまどわしきものなり

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数学のテストで「電卓使っちゃいけない」理由?

キャズムを超えろ! - 数学のテストで『電卓使っちゃいけないの、なんでですか?(c)jkondo』と教師に食ってかかった時点で、文系・理系の適正が決まってしまっている!?を読んでいて思ったこと。

  • 自分の頭で計算できないと、電卓が壊れて間違った計算結果が出ても気が付かない(理系的思考)

  • 自分の頭で計算できないと、電卓をいじられて「誰か」に騙されていても気が付かない(文系的思考)

どちらも「それが正しいかどうか最終的な確認を行うのは人間の頭でしかできない」という原点を重視している。

自分の頭で考えるということは「気が付く」ことそのものである。そして教育において重要なのは「気が付く」ことの重要性を理解することそのものである。

もしこれが分りにくいと思うのであれば、電卓を「ネットバンキング」か「キャッシュコーナー」か「店頭のレジ」に置換えて考えてみれば分りやすいのではないだろうか。


以下、関連のありそうな書籍をピックアップ。

統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門
ダレル・ハフ 高木 秀玄
講談社 (1968/07)
売り上げランキング: 11,326
おすすめ度の平均: 4.33
5 データを見る際に有効
4 リサーチ・リテラシーの原点
5 フツーの人こそ読まなくちゃ



「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ
谷岡 一郎
文藝春秋 (2000/06)
売り上げランキング: 4,066
おすすめ度の平均: 4.46
4 一般向けには難しいかも・・・でも良書
4 ないものねだりかも知れませんが・・・
5 「社会調査」を疑おう



統計はこうしてウソをつく―だまされないための統計学入門
ジョエル ベスト Joel Best 林 大
白揚社 (2002/11)
売り上げランキング: 44,693
おすすめ度の平均: 4.33
4 だまされないための統計学入門
4 数字の魔法にかからない法
5 久々に読んだわが意を得たりの本






確率・統計であばくギャンブルのからくり―「絶対儲かる必勝法」のウソ
谷岡 一郎
講談社 (2001/11)
売り上げランキング: 29,243
おすすめ度の平均: 3.67
4 あくまで確率・統計に興味がある人向け
4 ギャンブルを冷静に分析する、うさんくささ皆無の本
2 判りにくい



科学する麻雀
科学する麻雀
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とつげき東北
講談社 (2004/12/18)
売り上げランキング: 2,981
おすすめ度の平均: 3.82
5 買って損は全くない
4 初中級者の貴重な実用書、そして理論的思想的な影響力
5 身につく技術は少ない。が・・・



トンデモ科学の見破りかた -もしかしたら本当かもしれない9つの奇説
ロバート・アーリック 垂水 雄二 他
草思社 (2004/02/14)
売り上げランキング: 42,803
おすすめ度の平均: 4
4 だまされないぞ・・・とは思っても
4 題名が許しがたい
5 題名を変えて



人はなぜ騙されるのか―非科学を科学する
安斎 育郎
朝日新聞社 (1998/11)
売り上げランキング: 24,294
おすすめ度の平均: 4.5
3 もう一歩踏み込んだ内容を期待
5 オカルト批判というよりも、ものの考え方を教えてくれる本
5 私の愛読書ナンバーワン



きわどい科学―ウソとマコトの境域を探る
マイケル・W. フリードランダー Michael W. Friedlander 田中 嘉津夫 久保田 裕
白揚社 (1997/04)
売り上げランキング: 147,036






ハインズ博士「超科学」をきる―真の科学とニセの科学をわけるもの
テレンス ハインズ 井山 弘幸
化学同人 (1995/03)
売り上げランキング: 474,072
おすすめ度の平均: 5
5 大学講義の教科書

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文化によって違う「食べてはいけない」と、その理由。

カーチャの日記:犬を食べた事がありますか?より。

『犬を食べた事がありますか?』こういうふうにサンクトへ来たばかりの日本人留学生はジョークが好きなロシア人によく聞かれます。

この話、日本人に対してならばジョークにもなるが、韓国・中国広東省・ベトナム辺りの人に同じ質問をすると違った反応が返ってくるかもしれない。コメントでもあるように、食文化の中に「犬を食べる」というものがあるからだ。ある国の人にとっては非常識でも、その食文化がある国の人にとっては常識となる、というのは良くある話だ。質問された本人にとって非常識だからこそ、嫌な顔をする。逆に、非常識とは思わない文化なのにさも非常識といわんばかりに言われれば、これも自国の文化を否定されるわけで、これまた違う意味で嫌だろう。

日本以外の国で「何々を食べた事はありますか?」という質問をした場合、同様の反応が返ってくると予想されるメジャーなものは

  • 牛(ヒンズー教徒)
  • 豚(イスラム教徒)
  • 鯨・イルカ(非捕鯨国)

といったあたりか。食べてはいけない理由がそれぞれ違うのも面白い。

  • 牛=ヒンズー教では神聖なる動物
  • 豚=イスラム教ではけがれた動物(昔、豚を介する病気が流行したため?)
  • 鯨・イルカ=哺乳類を食べるのは可哀想
  • 犬=ペットとして寵愛するものを食べるのは可哀想

つまり、上の動物を食べる文化圏では上で見られるような「食べてはいけない理由」が存在しない(あるいは存在が弱い)わけだ。文化が変われば趣向も理由も変わるのは当然で、それを念頭に置かずに「恥ずかしくないの?」と聞くのはそれこそ恥ずかしいことかもしれない。


ところで、日本でも似たような都市伝説として「マクドナルドのハンバーガーにはミミズの肉が使われている」といった類のものがある。こちらは衛生面での問題というよりは肉の質(マクドナルドは仕入れ時において世界中で一番安い肉を使うらしい)を皮肉ったのだと思われるが、ミミズの場合は食用ミミズなるものが実際にあったりするからややこしい。

食用ミミズや食用ガエル(ウシガエル)は実際にはその用途として存在する(存在した)が、食べたくないという反応が多い。要は普段の生活でゲテモノ扱いされるものは食べたくない、ということなのだろう。食べてはいけないものではないが「気持ち悪いから」食べたくはない、という心理だ。

この心理と対極にあるのが、虫愛づる姫君(堤中納言物語)や、虫愛づる姫君がモデルの一つといわれる「風の谷のナウシカ」のナウシカの存在かもしれない。もっとも、虫愛づる姫君やナウシカの場合、虫を寵愛こそすれども虫を食べるわけではない。彼女らは既存の価値観へのアンチテーゼともいえる存在である。

動物を食べてはいけない・食べたくない、がもっと進むと、動物を食べる事を避ける菜食主義者になる。ただし、菜食主義の場合は食べない理由が宗教上の理由でないことも多い。動物を食べる事は可哀想という感情的な理由や、動物性たんぱく質を取らないようにする事で体質改善をしたいことが理由の場合もある。そういえば菜食主義のプロレスラーや野球選手なんてのもいる。スポーツ界も一種の文化圏といえるかもしれない。

一口に食べてはいけないといっても、その理由は様々なのである。

参考

ワイド版 風の谷のナウシカ7巻セット「トルメキア戦役バージョン」
宮崎 駿
徳間書店 (2003/10/31)
売り上げランキング: 851
おすすめ度の平均: 4.88
4 内容は世界最高
5 映画しか見てない人に
5 運命、死、そして滅び

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未来の手書きPDAの夢。

今宵ある夢を見た。

銀色の横型PDAらしきその物体は、何故か少し懐かしい色を醸し出していた。

左右非対称なその物体は縦に開くと1枚の画面に変化する。本体外側の黒い縁に窪んだ部分があってそこに丸いボタンがいくつかあるが、画面側にキーボードは無いようだ。

開いた瞬間にソフトが立ち上がり、メールを書くように促される。画面の中に存在する、未来のソフトはどうやら秀丸の系統のようだ。未来の秀丸エディは縦書き対応で手書きモード搭載のPDAらしきものに載っている。

縦書き横書きのした1行の部分をタッチペンでドラックすると、手書き文字が一行分そのまま横書きに変換される。書いた文字は手のひらをかざすとその部分だけ消す事が出来てそのまま通信ソフト(メールソフト)にもなる。

色は両脇が黒で本体は銀色、パネル部分も銀色系。サイズは横開き20cm、縦10cm。最近見かける電子手帳に近い印象だ。厚みは閉じた状態で1cmほど。左右非対称なのは大河ドラマで源義経を演じるタッキーこと滝沢秀明がCMしている水にぬれても大丈夫なデジタルカメラに似た影になるからだろうか。

でもその時点では古いハードウェアのようだ。

余分なメニューは一切なしに直感的に操作できるところから見て、TRONの系統なのであろう。またe-Book的なインターフェースであるようにも思える。


こんな夢を見たのは今手元に以下の本があるからなのかもしれないが、ちょっと懐かしい気分になったのはきっと一昔前のPDAに近い物体感を感じたからなのかもしれない。

ユビキタス、TRONに出会う―「どこでもコンピュータ」の時代へ
坂村 健
NTT出版 (2004/10)
売り上げランキング: 153,746
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 4
4 世界に誇るTRON


ブック革命―電子書籍が紙の本を超える日
横山 三四郎
日経BP社 (2003/12/11)
売り上げランキング: 77,227
通常2~3日以内に発送
おすすめ度の平均: 3.67
4 電子書籍は脅威なのか
4 「電子書籍とその周辺」 の現状と動向を概観したい方に
3 出版業界は一度つぶれてしまった方がいい


OLYMPUS CAMEDIA μ-mini DIGITAL クリスタルブルー
オリンパス (2004/10/15)
売り上げランキング: 6,516
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 5
5 コレもかわいいかも


追記:このあたりのニュースも関係あるのだろうか?(夢なのに?)
ITmediaモバイル:デジカメやPSP、携帯が電子本に早変わり~ボイジャー
ボイジャー、携帯などへの書き出しが可能な電子書籍ビューワー

2005年3月16日追記1:通信機能があるところを見ると、こんなニュースも関係しているかもしれない。
Sankei Web 産経朝刊 ドコモ、携帯にPDA機能 キーボード付き 今夏発売(03/13 05:00)

2005年3月17日追記2:改めて読み直してみると意味不明の部分が多々あり。やはり夢で良い事見たから書いておこうというのは浅はかな行動か。読まれた方には申し訳ない。

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スマトラ沖地震被災者支援チャリティーコンテンツ、@niftyでも始まる。

昨年末に史上まれに見る大規模な被害をもたらしたスマトラ沖地震だが、各所で既に募金などのチャリティが始まっている。今回は他よりも多少動きの遅かった@niftyだが、プロバイダのトップページで公開されているようにスマトラ沖地震被災者支援チャリティーコンテンツが始まっているので、募金をしたい@niftyユーザーはぜひアクセスして欲しい。

スマトラ沖地震被災者支援チャリティーコンテンツ

ちなみに古河建純 インターネットBlogではまだ触れられていないようだ。というわけで、一応トラックバックを打っておく。

追記:「被災者支援の輪を広げるため、趣旨にご賛同いただける方は、 このページにリンクをお願いします。」と記述するならば、リンクを張るためのタグを指定しておいた方が良いのではないだろうか。

追記2:@niftyでスマトラ沖地震チャリティー公式ブログなるものが始まっているようだ。

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明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
本年も宜しくお願い致します。

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ThinkPadは寿司屋のガリ

アンケート:IBMはPC事業を売るべきか?などと悠長な事を言っていたら、あっという間にLenovoへの正式な売却が決まってしまった。各所でいろいろな意見がでているのでいまさら言うべき話でもないのかもしれないが、感想をちょっとだけ書いておく。

IBM全体をすし屋に例えるならば、ThinkPadはすし屋に置かれるガリのようなものだろう。

ガリは単品では寿司屋の主利益を稼ぎ出す事は出来ないが、店への信頼を支える意味では不可欠な食材だ。いくら有名な寿司屋でも、ガリを置かないすし屋なんて信用されない。とはいえ経営方針もあって、今までのように値の張る自前のガリは使えない。恥をしのんでライバルの寿司屋に相談してみたものの、けんもほろろに断られ、仕方なく対面の中華料理屋で使っている中国産のガリを店に置くことにした。とりあえず最初は店の基準を満たすものだけを仕入れてもらうことにしたものの、だんだんと中華料理屋の客の好みに近い基準になるかもしれない。はたして寿司屋の客の好みに合った物を供給しつづけてくれるか。

不安を感じながらも、お客さんに「3~5年の内に、うちの店で使うガリは対面の中華料理屋の基準によるものになります」といってしまったら、なじみの客から避難轟々。さあ、すし屋はどうすべきだろうか?

ThinkPadの今後を占う意味で、以下に対照的な二つの記事を並べてみた。

ITmediaニュース:「ThinkPadは変わらない」――IBM内藤フェローより。

AV機能搭載も?

 新会社移行後は、IBMのラインアップになかったスモールビジネスやコンシューマー向け製品も開発したい考え。AV機能付きPC開発にも意欲的だ。「コンシューマー、ビジネス向け双方で、AV機能は必須になりつつある」(ホテンシャス氏)。AV機能搭載PC開発に向け、他社と提携する考えも示した。


ITmediaアンカーデスク:日本の「パソコン」はどこへ行く? (1/2)
より。

日本のPCメーカーはAV機能を搭載することで、“PCの危機”を乗り越えようとしているが、それがかえって“PCの不必要さ”を浮き彫りにしているように見える。では日本のPCメーカーはどこを目指せばいいのだろうか?

IBMの商売を支える上で、ThinkPadは無形の信頼を形作っていたように思える。それはPC事業だけにとどまらない信頼を得る上で、とても重要な役割を果たしていたはずだ。だが、Lenovoは日本のPCメーカーと同じ道を進もうとしているように見える。さて、本当にその道で正しいのだろうか?ThinkPadの信頼は保たれるのだろうか?

追記:関連記事
IBMのPC事業売却--顧客への影響はいかに - CNET Japan
IBM:「オンデマンドコンピューティングとPC事業の両立は困難」 - CNET Japan
PC中心時代の終焉が始まる - CNET Japan

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奇特な人、らしい。

未来検索livedoorで見つけた街の風景でつ:ThinkPad!より。

しょうがないので ThinkPad ファンのサイト(奇特な人もいるものだぁ)を眺めていると、Disk 2 Disk 機能てのがあるらしい事に突き当たる。つまりリカバリ内容をHDD内に保持していて、BIOSから呼び出せるそうだ。
しかし、それらしきメッセージをみて<F11>を押したが月曜日は、それでもクラッシュしていたぞ?
→奇特な方のページ

へー、奇特な人もいるもんだ、って、うちの本家サイトではないか(爆)。

まじめな話、多少なりともまとめていた情報が人様の役に立っているのはありがたいことだと思う。こういうBlogを見つけると「使ってくれてありがとうございます」と一言お礼を言いたくなったりもする。たまに記事の間違いを指摘されたりもするので、そういうときには冷や汗をかいたりするわけだが。

ところで、私は以下のどれにあたるのだろうか?

奇特(goo国語辞典より)
1.(形動)[文]ナリ おこないが感心なさま。けなげなさま。
2.(形動)[文]ナリ 珍しいさま。不思議なさま。
3.(名)不思議な効力。霊験。

文脈からみると1だろうか(本当か?)。個人的には3が良いなぁと思ったりもするが、まあ霊験あらかたなわけがないので、いいとこ2番かもしれない(いいのだろうか?)。


さらに IBM のホームページの関連サイトを洗って、BIOS のリセット、USB-FDD ドライブを B: から A: に切り替え、PC-Docter(Diagツール)の入手、ドライバ群(37個!)のダウンロードを行うことが出来た。

18:00 に知人宅へリベンジ参上。
2時間半後、Me は再び立ち上がり、購入時より各種ドライバが新しくなった i 1800。
よかった、よかった。お礼にシャブリの白をもらう。
(上記でもダメなら諦めてスクラップは入らないと言ってたので、譲り受けて Linux マシンに再生しようとしていた事は内緒にしとこう)


個人的にはWindows2000を購入させてしまいたくなる。後々の不安定要因を減らすにはNT系OSにしておいた方がいい。幸せになれる確率が格段に高くなる。そういう選択ができるのも各OS毎にドライバを用意してくれているIBMならでは、である。

あとはKNOPPIXのCDでも持たせておくと、データレスキューのときでも悩まないで済むようになるのではないだろうか。

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