ヌーベルブログより。
記事の本題からはずれているのだけど、ちょっとコメント。
ペンシルバニア大学で次のような実験が行われた。
800台のパソコンが並ぶ部屋で、人がどのように使うパソコンを決めているかを観察したのだ。
結果から言うと、人は800台コンピュータが並んでいたとしても、特定の1台か2台を選んで使うことがわかった。しかも、たとえ他のパソコンが空いていたとしても、順番を待ってまで使おうとした人がいたのだ。
つまり、人は特定のパソコンに愛着を持ち始めているのだ。
実験内容の原文を読んでいないので外しているかもしれないが、教室にある多くのPCの中で特定のパソコンにこだわる理由は結構いろいろあるはずだ。愛着というよりはそのPCに自分の作成したファイルを保存していたり、あるいは自分だけが使うソフトを勝手にインストールしているので他のPCでは意味が無い、とか。
もし仮に
特定のPCに愛着を持っている=特定のPC環境(その個人に合わせられたPC環境)に愛着を持っている
ということであるならば、シンクライアントやLiveCDによるPC環境でも良いことになる。最近ならUSBメモリによる使用環境の持ち歩きでもよいだろう。
あと、大学などで自由に席を選択できる環境で教育を受けたことのある人なら経験があるだろうが、800台の机とイスがあったとしても、いつも座る席というのは大差ない。なぜならいつもの席に行けば友達が近くにいるし、いつもの席なら勝手がわかる。例えは悪いが授業の途中で席を抜けるにはどのあたりの席がいいとか、なんとなく決まっているのではないだろうか。
したがって、パソコンに愛着を抱いているのかその席に愛着を抱いているのかが分からない限り、この仮説による議論は次に進めないように思える。
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