カテゴリー「MS-Windows」の記事

パソコン引越し(乗り換え)作業の解説書籍

3月から4月にかけては新生活に向けての引っ越しシーズンだが、新生活に向けてパソコンも乗り換えの時期だったりする。旧パソコンから新パソコンへのデータ移行をネタにブログを書いている人いるようだ。

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皆さんそれぞれ移行作業には苦労しているようだ…。家の引越し作業と重なる人も多いためか、しばらく放置状態の人も多いのがこの季節の特徴かもしれない。

さて、最近では乗り換え作業用のソフトがPCに付属している場合もあるようだが、やはりある程度の手作業が必要になるのは否めない。こういうときには作業工程や対象項目が分かっているかどうかでかかる時間が変わってくる。

作業についての手順はパソコンのお引越し -買い替えた時のデータ移行方法-などが詳しい。また、バックアップすべきデータの項目がよく分からないといった向きには再インストの前にこれをバックアップしろ!! - windowsにあるテンプレート表が参考になるだろう。2ちゃんねるのスレッドのデータが元なので多少項目に偏りがあるものの、抜けがないかどうかをチェックするという意味では参考になるかと思う。


あとはやはり書籍による解説を読むのもよいだろう。以下はパソコンの引越し(データの移行)について書かれている書籍。

できるパソコンのお引っ越しは、おなじみの「できるシリーズ」の本。できるシリーズでこういう内容の書籍が出てくるというところにPCの普及が進んで乗り換えが一般化したことを感じる。内容的には個別のデータ移行について。お気に入りやメールなど大まかなデータ移行について扱っている。できるシリーズは初心者向けの書籍ゆえに細かい部分はあまり詳しくない。これだけを参考にするとデータの抜けがでてきそうな気がする。他の書籍と併用したいところだ。

できるパソコンのお引っ越し
清水 理史 できるシリーズ編集部
インプレス (2006/03/18)


パソコン換えても大丈夫! 使い慣れた環境設定を手放さないための本は各種引越し用ソフトについての比較解説が詳しい。引越し用ソフトを使って作業したいという向きにお薦め。ただし、レジストリ周りの話に関しては環境によって適用できない(トラブルの元になる)場合も多いので、参考にしないほうが無難ではないだろうか。それ以外は特に問題無いと思う。

パソコン換えても大丈夫! 使い慣れた環境設定を手放さないための本
松永 融
技術評論社 (2005/05/28)
売り上げランキング: 500,839
おすすめ度の平均: 5
5 生兵法は捨て、この本を熟読してことにあたるべきです。


2台目パソコンへのデータ&設定引越し安心マニュアルについては内容を確認していないので、とりあえずコメントは差し控える。

2台目パソコンへのデータ&設定引越し安心マニュアル
柳谷 智宣 アバンギャルド
インプレス (2003/06)
売り上げランキング: 54,892
おすすめ度の平均: 4
4 手元に置いておくと安心
4 簡単データの引越し


大容量ストレージを使い倒す 最新ハードディスク&DVD最強テクニックはデータの引越しではないが、ハードディスク全般についての情報が詳細にのっている。S-ATAやRAIDなどについても詳しいので、起動ドライブがS-ATAやRAIDを使っている場合には参考になるのではないだろうか。

大容量ストレージを使い倒す 最新ハードディスク&DVD最強テクニック
小川 夏樹 松永 融
技術評論社 (2005/06/10)
売り上げランキング: 235,861


なお、データ移行の際には、前もってバックアップが行いやすいパソコン環境を構築しておく事が重要だったりする。使いやすいバックアップ環境の構築については以前紹介したファイルの救出 233の鉄則 ― Windows98/Me/2000/XP対応パソコンの調子をとりもどすリカバリー&バックアップのここがわからなかった!などが参考になるだろう。

バックアップが行いやすい環境の構築ができたら、あとはデータの移行作業を行えばよい。データの移行が完了したら、あとは構築した環境をバックアップしておこう。差分や増分の取れるバックアップソフトを利用すればよい。Acronis True Image 9.0などであれば、LAN経由でのデータ移行にも対応しているので、大きなデータの移行にも使えるだろう。Acronis True Image 9.0にはアップグレード版乗換優待版アカデミック版などがあるので、自分にあったものを選ぶとよいだろう。

Acronis True Image 9.0
Acronis True Image 9.0
posted with amazlet on 06.03.24
ソフトボート (2006/02/17)



Acronis True Image 9.0 乗換優待版
ソフトボート (2006/02/17)


Acronis True Image 9.0 アカデミック版
ソフトボート (2006/03/03)

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NETGEAR FA511はAmazonの100MbpsLANカードコーナーで一番売れているらしい。

以前紹介したNETGEAR FA511だが、AmazonのPCカードのランキング100Mbps(ファーストイーサネット)では一番売れているLANカードであるらしい。ランキングを見たところ一番安いのがこのカードなので、当然といえば当然だが。まあ値段もさることながら、色々なOSで使えるというのが一番大きいのではないか。実際、当方のブログ経由でもコンスタントに売れている商品なので、それなりに需要はあるのだろう。

FA511JP 10/100 CardBus NICカード
ネットギア (2003/12/12)
売り上げランキング: 536
おすすめ度の平均: 4.75
5 Linuxでも安定してます
5 Windows 98 マシンでも快適に動作しています。
4 何でこんなに安いの?


そんなNETGEAR FA511関連のブログ記事などを検索してまとめてみた。やはり旧環境を再利用するといった用途で使われる事が多いようだ。LinuxやFreeBSDなどで利用している人もいるようだ。


ところでDOSで利用している人が意外と見当たらないのはDOS利用者が少ないからだろうか。ノートPCにOSをネットワークインストール!のようなことをやる場合には必須なのでそれなりに需要はあるはずなのだが。ネットワークでOSインストールを行うのは難易度が高いのは確かなので、「会社で予算の都合に迫られて」ということでもない限りは選択しないということなのだろう。というわけでDOSでネットワーク接続&ネットワークでOSインストール関連の記事をメモ。

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iPodでPCを救うのが当たり前になる?

ちょっと古い記事だが、バックアップ関連の話題なので記述しておく。

ITmediaニュース:死のブルースクリーンからPCを救うiPodソフト より。

 ノートPCがクラッシュした場合、データを復旧するには何を使うのがベストだろうか。あるIBMのエンジニアが使っているのはiPodだ。

 IBMのUSA PartnerWorldカンファレンスで、スティーブ・ウェルチ氏はiPod上のソフトを使ってクラッシュしたThinkPadを復旧した。ソフトの名前は「One-touch Rescue & Recovery On Linux」。まだ発表されていないIBM製品だ。

 ウェルチ氏は、このiPodベースのソフトを使えば、1時間程度でハードディスクを再構築して、電子メールやLotus Notesなどのデータにすぐにアクセスできると語った。「これは私にとって朗報だ」

(元記事:PC World | iPod defeats Blue Screen of Death

要は外付けハードディスクから起動するバックアップソフトの話なのだが、そこにiPodとLinuxという組み合わせを持ち込んだところがポイント。

記事の内容に関して、「[N] ブルースクリーンからPCを救うiPodソフト」で以下のような言及がある。

「ハードディスクが完全にクラッシュした場合には機能しない」そうですが、復旧できる可能性があるという点でなかなか興味深いソフトと言えるのではないでしょうか。iPodを使うというのがユニークです。

もしかすると外しているかもしれないが、記事中の「同ソフト」が指しているのは、今回のiPod上で動作するバックアップソフト(One-touch Rescue & Recovery On Linux)ではなく、ベースになっているXpoint Technologiesのソフト、つまりIBM Rescue and Recovery (R&R)の方ではないだろうか。一つ上の段落で記述されているのはR&Rの機能だし。


これだけだとちょっと不親切なので追加記述。

通常だとR&RのプログラムはPC内のハードディスクに収められているので、ハードディスクが完全にクラッシュするとR&Rは動作しない。ハードディスクが動作しなければその中にあるR&Rは読み出せないからだ。

物理的な故障の場合、ハードディスクを新しいものに交換してから復旧させる必要があるわけだが、交換したハードディスクにはR&Rは入っていないので当然そこからR&Rを起動する事は出来ない。

このような時の為に、バックアップソフトには緊急用のレスキューメディアを前もって作成しておく機能が備わっている。R&Rでも同様で、起動可能なレスキューメディアをCD-RやDVD-Rなどに作成しておく機能がある。モノによっては外付けのUSBハードディスク自体を起動可能なレスキューメディアにすることができる。記事中のiPodによるリカバリーもこの応用で外付けの起動ディスクにしたのだろう。


ただ、iPodは外付けのデバイスとして利用できる場合でも、メーカーからは「iPod がディスクモードでハードディスクとして使用できる場合でも、起動ディスクとして使用することはできません。」というように説明されている。

とはいっても、既にiPodにMacOSを入れて起動ディスクに仕立て上げた人はいるようだ。

篠田耕一のWebsite:iPodを起動ディスクにする
はい、須山歯研です!:iPodの起動ディスク化(12/2、12/5、12/6を参照)

上は上手くいった例だが、逆にトラブルになった人もいるようだ。

やっぱりOSXの起動ディスクにするのはやめておきましょう。
Future is mild:さよなら初代iPod

どうも第四世代以降のiPodではMacの起動ディスクとしては使えなくなっているらしい。
.sauce: iPodは僕の生活をどう変えてくれるのかの件について アーカイブ
※起動ディスクとして使えなくするなんて、iPodの可能性を狭めるだけでは?

が、いずれにしてもメーカーのサポート対象外の行為であることに変わりはない。これはiPodにインストールされるOSの種類に関わらず同じだろう。

One-touch Rescue & Recovery On Linuxが仮に無償で公開されるとしても、メーカー保証が無くなるのでは利用する事はためらわれるだろう。ここはやはりIBMとAppleが手をとりあって、公開の際には安心して使えるように正式サポートの対象として欲しいところだ。

ところで、One-touch Rescue & Recovery On Linuxは何故Linuxがベースなのだろうか?現在公開されているR&Rでは、起動ディスク上で動作するPre-OS環境(通常使用しているWindowsとは独立して動作させることが出来るOS)環境にWindowsPEが採用されている。WindowsPEベースでは復旧時の動作がいささか重いし、IBM Rescue & Recoveryのライセンス料以外にWindowsPEのライセンス料もかかる(ハズ)。もしかするとこのあたりもLinuxを採用する理由の一つなのかもしれない。

ライセンス料の問題がないLinuxベースなら商品の単価がさほど上がらないで済むので、iPod以外のハードディスクプレイヤーでも組み込みやすい。各メーカー間で上手く連携が取れれば、出荷時にバックアップソフトが組み込まれたハードディスクプレイヤーが登場してくるかもしれない。

音楽プレイヤーにPCのリカバリー・バックアップ機能がつけば、モバイル時にリカバリー環境を持ち歩く事が容易になる。普段使っている音楽プレイヤーが緊急時の復旧に使えるのは、バックアップが一般化していく事にも繋がるし、色々なメリットを生むように思う。


追記:iPodにLinuxをインストールする事はスラッシュドット ジャパン の記事などでも取り上げられたことがあるので知っている人も多いかと思う。いくつかの記事でもiPodLinuxとiPodOSとのデュアルブート環境を構築しているようだ。ただし、これはiPod自体でLinuxを動かすのであって、PC用の起動ディスクとしてLinuxを利用するのとは別。

関連記事:
スラッシュドット ジャパン | Linux起動可能なiPod・FireWireドライブ、発売
iPodLinux使用レポ:ペベリンスキーズBLOG
Nitram+Nunca - Log - iPod & iTunes 活用 | 究極の iPod Hack [ iPod-Linux Installer ]
関心空間:iPod-Linux

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WindowsUpdateの前にはバックアップを忘れずに。

マイクロソフトが2月の月例パッチをリリースしたようだ。

マイクロソフト、2月の月例パッチをリリース--「緊急」レベルの脆弱性は8件 - CNET Japan

「緊急」レベルの脆弱性だけで8つほどパッチが出ているわけだが、緊急とはいえバックアップも取らずにいきなり慌ててインストールするのは止めるべきだ。数が8つと多めなぶん、書き換わるファイルも多いものと思われる。トラブルが起きた場合に現状の環境に即復旧できるようにするためにも、しっかりと起動ドライブのバックアップを取ってからパッチを当てるようにしたほうが良いだろう。

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略字や旧字体の検索、どうしてますか?

コメントで関連の話題を少々書いたのだが、PCで略字や旧字体を調べるのは一苦労である。何せフォントそのものに略字や旧字体の登録がない場合があるからだ。では、そんなときには一体どんな方法があるのだろうか?

実現する為の方法としては

1.今昔文字鏡に見られるような専用フォントのインストール
2.超漢字などの多様な漢字表示に対応しているOSを使う

などが挙げられるだろう。

今昔文字鏡については書籍版(ネットで公開されているデータのみのCDが付属)と製品版のものと二種類あるようだ。個人で試す程度であれば前者で十分だが、業務で使用する場合には後者になるだろう。


パソコン悠悠漢字術〈2002〉今昔文字鏡徹底活用
文字鏡研究会
紀伊国屋書店 (2002/04)
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通常2~3日以内に発送
おすすめ度の平均: 4
4 傷寒論の勉強の途中に


今昔文字鏡―for Windows パソコン漢字自由自在[CD-ROM]
文字鏡研究会
紀伊國屋書店 (1999/01)
在庫切れ


なお、今昔文字鏡・製品の紹介ページでは文字鏡WEBなるWebサービスも有料で提供されているようだ。


次に超漢字について。超漢字4は17万を超える漢字や文字を自由に混在して使えるOSであり、国産OSとしてその名を知られている。超漢字の詳細については超漢字4 徹底紹介を見てもらうのが良いだろう。なお、超漢字については体験版が書籍に付属する形で販売されているので、製品版を購入する前に試してみるのもよいかもしれない。

はじめてみよう体験版で超漢字―TRONへのファーストステップ
PMC研究所 坂村 健
パーソナルメディア (2004/01)
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おすすめ度の平均: 5
5 この本を購入してみましたが・・・・・
5 パソコンを使って文書作成する人にとって、衝撃的なOSである


ただし、超漢字と他のOSとの併用が必要な場合(例:Windowsと超漢字)にはデュアルブート(マルチブートとも言う)などの方法を取る必要がある。しかしながらデュアルブートでは超漢字を使うたびに他のOSを終了させなければならなくなるので、他のOSとの切り替えを頻繁に行う場合にはデュアルブートでは使い勝手が悪い。

その場合、デュアルブートによる併用に替わる手段としてエミュレータを利用して他のOS上で動作させる方法がある。エミュレータを利用する事で、他OSが動作するPO上で同時に超漢字を動作させる事が可能になる。

超漢字4が動作するエミュレータとしてはVirtual PC(Windows版Mac版)が挙げられる。

超漢字4が動作するエミュレータの例:超漢字4徹底紹介(6):WindowsやMac上のエミュレーション動作

Virtual PC 7 for Macの実際の動作速度を撮影した映像がMicrosoft Virtual PC 7日本語版例文辞典で公開されている。超漢字4は起動の早いOSであることが分かる。

Microsoft Virtual PC for Windows Version 2004 日本語版
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4 使い勝手が良いソフトです。
4 マルチ環境便利
5 Microsoft 社製の仮想PCソフトウェア


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おすすめ度の平均: 2.5
1 期待していたが・・・
4 6.1より進化した!


なお、VirtualPCに関しては試用版がWebサイトで公開されているので、自分のPC環境で動作するかどうかを確認してから購入するのが良いだろう。

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電源ボタンでパソコンを終了する人々

パソコンが一般に広まって多くの人が使うようになっても、基本的な操作性で問題を感じることは結構あるのではないだろうか。初心者であればなおのこと一般家電との違いに戸惑うことは多いようだ。パソコンの終了方法はその最たるものだろう。

パソコン知ったかぶり: ★ 驚 く べ き 真 実 より。

※三世代住むパソコン一家
70歳近いおじいさんは大のデジカメ大好き、しかもカレンダーまで作成する腕前、パソコン暦5年。孫の二人は大のネットゲームファン、パソコン暦5年。お母さんは帳簿代わりにと名簿作成にとパソコン暦1年半。間に挟まれたお父さんは、ここ数ヶ月前から○○バにこっそり通ってWordをどうにか覚えたらしい。

 ここには4台のPCがあり、お決まりの子供達は各人専用で各部屋で使用
おじいさんも昨年新品を購入して、お古はお母さんにーーーー

今回故障したのは、お母さんのパソコン数日前から、毎日、最初の起動のたびスキャンデスクが起動するようになった。もちろん最初だけで2回目以降はスムーズに
変に思ったおじいさんが夜中に偶然発見したこと

お父さんがこっそりパソコンを使用していた。終了時に「スタート」ボタンから終了するのではなく、電源ボタンを押して終了していた「何でそこで終了するんだ」と聞いたら
 「電源ボタンでパソコンは終了するのは当然でしょう」
    あわわわわーーーーー

パソコンを使いこなしている人から見ればまさしくあわわわわーーーーーな話ではあるが、そうでない人から見れば「何が変なの?」といいたくなる話でもある。「家電は電源ボタンで終了する」は当然のことだからだ。


そもそも「スタート」ボタンから「終了」するとは確かに可笑しな話ではありますが・・・・・

これが諸悪の根源だと思っている人は意外と多いかもしれない。つまりパソコンの初期設定は家電的なものになっていない、ということである。普通、「スタート」から「終了」を連想する人などいないからだ。ユーザビリティからみてもおかしなことだと思う。

家電的なものとは当然「電源ボタンを押せばWindowsが正常終了してくれる」ものであろう。電源ボタンを押すことでWindowsの正規の終了プロセスが働くようになっていれば、いきなりの電源断よる故障も起こらないはずだからだ。最近よく見かけるTV録画機能搭載のデスクトップパソコンの場合には、初期設定の段階で電源ボタンによるWindowsの正常終了ができるようになっている機種が多い。TVという家電的な機能を搭載している機種であれば当然の配慮といえるだろう。


では、電源ボタンを押すとWindowsが正常終了してくれるように出荷時設定されていないパソコンの場合、電源ボタンでWindowsが正常終了してくれるようにすることはできないのだろうか?答えは「(条件付で)できる」となる。

電源ボタンを押せばWindowsが正常終了してくれるかどうかはパソコンがACPIに対応しているかどうかで変わってくる。ここ2~3年の間に発売されているWindowsXP搭載のメーカー製パソコンであればACPIに対応している。自作機の場合はマザーボードの機能を確認してほしい。

参考: IT用語辞典 e-Words : ACPI 【Advanced Configuration and Power Inteface】


ACPIに対応しているパソコンとWindows98以降のOSとの組み合わせであれば、設定を変更することで電源ボタンによるWindowsの正常終了ができるようになる。

エンタープライズ: Windows Tips - 本体の電源ボタンを押してWindowsを終了させたい(Windows98の場合)

WindowsXPの場合、電源ボタンによる不意の電源断を避けるために、電源ボタンを押すと入力を求めるダイアログ画面を出すように設定することも可能になっている。初心者向けとしてなら親切な設定かもしれない。
エンタープライズ: Windows Tips - 電源ボタンを押しても電源が切れないようにしたい

NEC サポート情報番号 003970: 電源ボタンを押して Windows を終了したり、休止/スタンバイ状態にする方法(NEC PC-98NX シリーズの場合)

Windows2000の場合には下記の設定
[スタート]→[設定]→[コントロールパネル]→[電源オプション]をクリック
電源オプションのプロパティにある[詳細]タブを選択し、[電源ボタン]の[コンピュータの電源ボタンを押したときに]を[電源オフ]に指定→OKボタンを押す

なお、電源オフではなく休止状態を指定すると前回終了時の状態に復帰するので、これはこれで便利かもしれない。
参考: デジタルARENA / デスクトップパソコンでも「休止状態」を利用(WindowsXPの場合)

さて、話の中で出てくるお父さんだが、もしもお古のパソコンでなく最新のパソコンを利用していたら、電源オフの作法など知らないまま何事も無くすごしてしまったかもしれない。家でのみパソコンを使うのであればそれでもかまわないだろうが、仕事先の古いPCで同じことをしてしまったらまさしく恐怖である。重要なファイルが入っているPCを破壊してしまったりすれば、社に損害を与えることにもなりかねない。そういう意味では電源ボタンでパソコンを終了する人でよかったのかもしれない。

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