ブラウザ選択の時代を読み解く
オライリー・ジャパンから「ブラウザ選択の時代を読み解く」が発売された。まだ書籍は読んでいないが、翻訳者の一人であるえむもじらの江村氏によると、翻訳ではあるが日本語版で新たに書き下ろした部分もかなりあるようだ。
原書は「Don't Click On The Blue e!: Switching to Firefox」とのことなので、「(デスクトップ上の)青いE(=Internet Explorer)をクリックするな!Firefoxにスイッチせよ」といったところか。翻訳本となっているが、3章で構成されるうち、2章は書き下ろしとなっているとの事。
オライリー・ジャパン (2005/09/15)
Maskinのデジタル最前線:ブラウザ選択の時代を読み解くより。
技術書というよりは、社会派ジャーナリストが書くようなテーマですね。(もしくは私のような立場にいる人間が積極的に書かなければならないのかもしれません)是非読んで、このブログでもレビューをしてみたいと 思います。
多様な環境を認めることこそ自由への入り口だと信じる人にとって、Firefoxのようなオープンソースブラウザは天からの授かり物のように感じるのかもしれない。ブラウザやその他ソフトがMSの呪縛から解かれることによって現れる世界とは一体どんな世界なのか。その方向性を指し示すことが重要な時期に来ているように思う。
その意味ではあえてタイトルを「ブラウザ選択の時代を読み解く」にしたことは大きな意味を持つはずだ。日本においてのティッピング・ポイントを現す書籍になるような気がする。
ところで、AOLがTime WarnerからMSに売却されるという話が出ているようだ。AOLはMozilla Foundation設立時に多くの人と金を出している。MSに売却されたら、Firefoxにも影響がありそうな気がするが、その辺りがどうなるのかが気になる。どうせなら、Googleに買収されると良いのだが、一体どうなるのだろうか?その辺りの解説も含めた記事を書いていただけると、Firefoxユーザーとしては非常にありがたい。
※ティッピング・ポイントについては「ティッピング・ポイント―いかにして「小さな変化」が「大きな変化」を生み出すか」を読むとよいだろう。
飛鳥新社 (2000/02)
売り上げランキング: 18,556




2005年9月20日追記
- Amazonで「ブラウザ選択の時代を読み解く」の表紙画像が参照できるようになっていたので画像を入れ替えてみた。表紙に直立する風太君的な画像を持ってくるとはオライリー・ジャパンもなかなかのチャレンジャーだ。「直立するレッサーパンダ風太くんを作ろう!(ダウンロードは12月11日までの期間限定)」とセットで販売すればきっと売れるに違いない(そういう問題か?)
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