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ネガティブ広告で低投票率を目論む自民党、だが。

2004年7月7日付の各新聞朝刊に自民党の広告が掲載されている。

「約束を守らない民主党にあなたは納得できますか?自民党」

民主党の政策を批判し、自党の政策にはあまりふれられていない。いわゆる"ネガティブキャンペーン"の手法を使った広告である。各Weblog上の記事でも写真入りで取り上げられていたりするので、写真を見てほしい。

さて、この広告を見た際に分かることを各Weblogにリンクする形で簡単にまとめてみた。

●自民党は自らの位置をトップにないものと考えている。
・マーケティング的には「トップに位置するものは下位者のことを批判する手法はとらない」
JazzPiano修行千鳥足: 自民党?民主党?:写真あり)
・つまり、自民党はそこまで追い込まれている
AD-BIZな日々 - 外資の広告業界に・・・: 今日の自民党の新聞広告に見る「あせり」。

●自民党は低投票率を望んでいる。
・ネガティブ・キャンペーンには政治的関心を低下させて投票率を下げる効果がある
メディア政治時代の選挙キャンペーン
・「40代以上の男女は、比較広告を見ることによって、大学生よりもネガティブな印象を受ける」
KNN's Photolog: どっちもどっち:写真あり)
→投票率の高い中高年層の投票率を下げる効果がある
・投票率が下がれば組織票のある公明党の支援を受けられる自民党が有利になる。

●自民党は民主党がネガティブ広告を打っているように見せかけたい
・民主党のイメージカラーはオレンジ系統の色である(オレンジは民主党ホームページでも良く使われている)
・相手のイメージカラーを使用することで、朝の忙しい時間に広告を読み飛ばす層に対しては誤読をさせようとしている。

JazzPiano修行千鳥足: 自民党?民主党?では以下のように述べられている。

今日の新聞広告なのだが、一瞬どっちがどっちのことを言っていてこの広告はどっちが出しているのかが判らなかった。

ぱっと見て

「約束を守らない自民党にあなたは納得できますか?民主党」

だと思ったのだ。

この感想はまさに自民党の狙い通りなのではないだろうか。

もっとも、ニュースなどでこの広告について取り上げられたことで、自民党の狙いは大きく外されてしまったようにも思える。上のような狙いはニュース番組などで解説されるのが普通だからだ(自民、新聞広告で民主党批判…民主は不快感)。

民主党はこの広告に対して不快感を表明しながらも、同じ土俵に乗る必要はないとして批判広告の対抗措置は取らないようである(「自民党はここまで堕ちたのか」藤井幹事長、誹謗広告で見解)。わざわざ投票率を下げ相手を助ける愚行など行う必要はない、ということなのだろう。当然の見解であると思われる。

しかし広告担当者はもう少しましな戦略を思いつかなかったのだろうか?まれにみる自爆広告である。

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コメント

初めまして。

自民党が、民主党に対して、ネガティブ広告を張ったと言う事は、それだけ、民主党に対して脅威を感じ、追い詰められているのでしょうね。

ネガティブ広告は、アメリカでは、よく使われる手法ですよね。アメリカ追従を命にしている小泉首相にはピッタリな手法です。

投稿: ぶーすか | 2004/07/08 10:12

コメントありがとうございます。ネガティブ広告を打てばネガティブキャンペーンにしらけさせられた有権者が投票所に行かず、投票率が下がって公明党票を確保できる自民党が有利になる、という判断なのだろうと思います。

ただ、アメリカでの効果と違って日本人にネガティブ広告が受け入れられる率というのは低いですから、そのあたりが分かっている人から見るとはたしてどうなのかなという気もします。

投稿: Kazabana | 2004/07/09 00:41

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